交差点はドラマチック
先日、沼津のY字変則交差点での出来事・・・
右折車線の先頭に、おばさんの原付が信号待ちをしていました。
何も考えずにその後ろに停止して信号が変わるのを待ちました。_
信号が青に変わり、前の原付が走り出す気配・・・
しかし交差点に進入していきません。
あらら、慎重派?のおばさんライダーの後ろについちゃったな。
この交差点は時差式ではなく、また対向してくる直進車も多く「青」のうちに対向車が切れる率がとても少ないのです。その為ここでは「青」で2-3台が交差点に進入して、信号が変わるタイミングで右折する事がほとんどです。
そのうちに、短い「青」時間が終わり私は全く動けない状態のままでした。
2回目の「青」もおばさん原付は全く動きません・・・・
バックミラーを見ると私の後ろに車がつながり始めています!_
3回目もブーブーと少しエンジンの回転が上がり動き出しそうですですが状況は変わりません。
少し焦り始めました。
バックミラーには更に伸びた数十メートルの車の列・・・・_
多分、彼らは気づいていないでしょう。
右折車線の最前列で繰り広げられているこのドラマ!! っていうか、私の中の葛藤でしょうか。
ん~悩ましい
ハンドルを一杯切ってもかわせないバイクとの車間・・
相手が若者なら「クラクション一発」交差点進入を促すか、交わして前に出るのですが、不慣れなおばさん原付ではびっくりしたり、動揺して事故を起こすかも知れません。
意を決して、車から降りておばさんライダーのところに。
出来るだけ威圧感の無いように・・穏やかに、イラついた心をおさえつつ・・・
「おばさん、この交差点は車が切れないから、青信号で交差点の真ん中まで進入しておいて、黄色に変って対向車が切れたら右折しないといつまでも右折できなよ」
明らかに動揺している。
「いいよ、いいよ、慌てなくて」
信号が青に変わる・・・・
「今のうちにあそこまで進んで、黄色になったら右折してください」
と交差点進入の指示じゃなくて、アドバイス。
※道路交通法上、警察官以外がこのような指示できるかどうかは定かでありません。
ゆっくりと走り出したおばさんを見送り
自分の車にもどり、素早くシートベルトを締め私も発進!
この間5分余り・・おばさんライダーと私は右折できました
その後、私はおばさんの前に出ましたが、渋滞気味の一本道でおばさんは私の左後ろで止まり、意識的に前に出ない様子でした。
気を付けたつもりでしたがプレッシャーをかけてしまいました。ごめんなさい。
昔、先輩が言っていた言葉を思い出しました。
競技や仕事は別として、日常では技術的に上手い下手よりも、死なない事が実績となる。
※死なないとは事故や怪我をしない事の意。
「生き残るのは優秀な人間ではなく、環境に適応できる人間である」とも。
おばさんっ、トロくさくても、下手でもいいんです。
事故や怪我をしなければ・・・・・